先日、来年の成人式の予約をされにいらしたお客様が
「もう遅いって聞いてきたんですけど遅いんですか?」と
怪訝な感じでお聴きになられました。
お答えとしては申し上げにくいのですが「正解です」
ミクニではこのお客様の予約をもって来年の予約は完売です。
それも、たまたま一件キャンセルが生じたために生まれた空き枠でした。
再来年も50%が埋まっております。
数年前でしたら予約は前年が当たり前でした
その年の成人式が終わって1月~3月くらいですと
比較的早め、4月~8、9月くらいにかけての予約が一般的で
10月くらいでも一枠ぐらいでしたら空きがあり
ギリギリ12月でも無理すると入れた年もありました。
現在の二年後の予約になった要因としては
まず、前撮りが一般化したことがあると思います。
そして一番は成人式市場の変化です。
呉服屋さんで着物を購入すると当日の支度代が
割引や優待になるサービスがあります。
その場合、自分の近所の提携美容室で支度をするのが一般的です。
着物はオーダーメイドです。呉服屋さんで着物を購入するということは
その着物をつくることをお願いしたわけで
決して、試着した着物をそのまま買うわけではありません。
もちろん在庫に丁度いいサイズがあれば別でしょうが
いわゆる仕立てが入る分、注文は早ければ早いほど余裕があるわけです。
ここに前撮りという事情も入りますと
二年前に注文して、その年の後半かもしくは翌年の前半に着物が出来上がり
一年前の好きな時期に前撮りをして当日を迎える。
こういった流れがおのずと出来上がるわけです。
お店によっては前撮りもサービスに入りますので
全ての予約が早まります。
この流れはしばらく変わるとは思えないので
「成人式の予約は二年前」これは基本になるかもしれません。
ここでご注意。
お嬢様の「私は着物きない」この言葉を信じすぎてはいけません。
本人はそのときそう思っても回りのお友達が
着物がどうのとか当日どうするとか成人式の話題が多くなると
「やっぱり着たい」となる可能性が大です。
前でしたら急にそう言ってもどこかで出来ましたが
今は大変に難しいです。
実際に、今年も前年の後半に着たくなったものの
着物も無い、美容室も予約とれない。
とれても朝3:00とか超早朝というか深夜
そうなってしまいますので、まずは親御様が主導で
着る前提で準備してしまう
無理に着せてしまったと仰るケースでもお嬢様が本気で嫌がってたことは
まずありません。きれいになって嫌がる女の子はいません。
ご予約だけでも進めておいたほうがいいと思います。
もう一つご注意は近所や親戚の「着付けが出来る人」をお願いする場合です。
ヘアメイクだけでも当日は美容室の予約は必要です。
そして「晴れ着」は着付けの中でも特殊なものです
出来ると思う方には何回着せたことがあるのか?最後はいつか?
確認したほうがいいと思います。帯の結びも特殊です
以前、どうしても帯がダメだということで帯をもって駆け込まれた
ご成人の方がいらっしゃいました。
全てにおいて「晴れ着は特別」でございます。