一番難しい技術はシャンプーかもしれない

皆様、最近の美容室では

バックシャンプーとサイドシャンプーと二つのタイプが

あるのはご存知でしょうか?

サイドシャンプーとはいわゆる昔からのスタイルで

美容師がシャンプー台(お客様)の横にいます

バックシャンプーはまさに後ろ

シャンプー台の後ろにおります。

それぞれにメリット、デメリットはあるのですが

バックのほうが美容師は

腰痛になりにくいといわれてます。

僕がバックシャンプーを見たのはも十数年前に

パリのスクールへ行った時でした

ヨーロッパではバックシャンが一般的、

でも、最初に見たときの「なんじゃこりゃ」感は

凄かったです。後ろからなのでいわゆる美容室の

シャカシャカ洗うシャンプーが出来ず、悪戦苦闘していると

「なにをやってるの?」と指導が入りました。

バックの場合、シャカシャカ洗うというよりは

後ろから頭を揉むように洗うのです。

ハーっと感心してましたがその十数年後にこれが日本でも

出来るようになるとは思いませんでした。

なぜならこのバックシャン、椅子に腰掛けて頭だけ乗せる感じなので

首の短い東洋人には無理だなっと思ったからです。

これが今、日本で出来るということはそれだけ

日本人の首が伸びたのかな?っと想います。

さて、ミクニはサイドシャンプーです。

改装の時にバックにするかサイドにするか聴かれた時に

僕は迷わず「サイドで」と即決しました。

それは、以前、パリからスタイリストがきて

技術を教えてもらったときに

彼が最後に僕らに注文したのが

「シャンプーをして欲しい」だったのです。

聴くと、日本式のサイドシャンプーを味わったら

もうたまらないのだそうで

講習後に僕がシャンプーしたらそれはもう嬉しそうでした。

これはサイドでしか出来ない技術です。

 

ミクニはシャンプーを大切にしております。

実は僕の前の二代目の時代にはシャンプーを

全国の美容師さんに教えてました。

僕自身、修行時代からシャンプーでご指名を頂いたりして

思い入れが強いです。

ミクニのスタッフは皆、シャンプー上手です。

シャンプーというのはお客様に触れたままする技術です。

マニュアルはありますが、マニュアル以上に気持ちが

そのまま伝わる技術でもありますし

指先からそのお客様を感じる技術でもあります。

一人一人、微妙に技術を変えなくては

ご満足して頂けません。

はっきり言います

シャンプーが下手な美容師にろくな美容師はいません。

逆に言うなら

シャンプーを大切にしている美容師は間違いありません。

では、皆様 シャンプーでミクニの一生懸命を味わって下さい。

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